今回は陸マイラーにとってもお得な「ANAマイレージモバイルプラス」の詳細をご紹介したいと思います。
ANAマイレージモバイルプラスは月額300円のサービスです。月額費用が掛かるとは言え、登録すればEdyの支払いでANAマイルを通常の3倍貯めることが可能になります。おサイフケータイ非対応の端末でも使える便利さもありますね。
ANAマイレージモバイルプラスの月会費300円の元を取るには月10,000円以上の楽天Edy利用が前提とはなります。しかし、ANAカードを併用すればその敷居はさらに下がりますね。マイルの2重取りができるからです。
そんな訳で、普段からの買い物に楽天Edyをご利用の方に向け、ANAマイレージモバイルプラスの詳細をご紹介していきたいと思います。
Contents
ANAマイレージモバイルプラスの概要とメリット
まずはじめにサービスの概要をご紹介しましょう。
ANAマイレージモバイルプラスとはANAが提供する特別プログラムの名称です。月額300円を支払う代わりに、いくつかのメリットが登録会員に生まれる仕組みとなります。
メリットはいくつかありますが、主なものは以下の4点です。
- 楽天Edyの利用で貯まるマイルが3倍になる
- iPhoneなどのおサイフケータイ非対応機種でも利用可能
- 国内線の特典航空券や旅割の予約開始日が1日早くなる
- ANAスカイコインの交換レートが1.5倍になる
それぞれについて、以下に詳細をご紹介していきましょう。
楽天Edyの利用時に貯まるANAマイルが3倍になる
もともとANAは「ケータイ de Edyマイル」という楽天Edy向けのサービスを提供していました。おサイフケータイで楽天Edyアプリを利用する際に200円につき1マイル貯まるというサービスです。
ところが、ANAマイレージモバイルプラスでは上記に比べてマイル還元率が3倍になります。つまり、200円に3マイル貯まる訳で、マイル還元率にして1.5%という驚異の数字を叩き出しています。
ANAマイレージモバイルプラスのメリットの中ではこれが一番大きな理由となります。
iPhoneなどのおサイフケータイ非対応機種でも利用できる
前述の「ケータイ de Edyマイル」の難点はおサイフケータイでないと利用できないことでした。楽天EdyアプリはFelicaを利用するため、流行りのシムフリー携帯やiPhoneでは利用できないのです。iPhoneに至ってはiOS用のアプリすら用意されていません。
この点、ANAマイレージモバイルプラスは実物のEdyカードを用意する必要こそあるものの、iPhoneなどの楽天Edyアプリ非対応機種でも登録することが可能です。おかげでiPhoneユーザーでもEdyの利用で直接マイルを貯めることができるようになりました。
国内線の特典航空券やいっしょにマイル割が1日早く予約できるようになる
マニアックなANAユーザーに嬉しい特典がこちらです。ANAマイレージモバイルプラスの会員は、特典航空券や旅割チケットの予約が1日早くできるようになるのです。
例えば、2019年の予約開始スケジュールは1月31日(木)からでした。しかし、ANAマイレージモバイルプラスの会員は1日早い1月30日(水)から受付開始していたのです。
人気の路線を抑えたいときに便利ですね。人によっては、これだけでも登録する価値のあるサービスであるかも知れません。
ANAスカイコインの交換レートが1.5倍に
あまり使われない用途かも知れませんが、こうした特典もあります。ANAマイルをANAスカイコインに交換する場合に交換レートが1.5倍になるというメリットです。
交換レートが上がるので単純に考えればお得です。ただ、そもそもANAスカイコインへの交換そのものがあまりお得ではありません。なのでニーズは少ないかも知れません。
ANAマイレージモバイルプラスのデメリット
念のため、デメリットも解説しておきましょう。
デメリットというより制約条件と言った方が正しいかも知れません。いくつかのキャリアでは会員になれないことと月額費用が掛かる点がデメリットです。
詳しく見ていきましょう。
ワイモバイルや格安シムでは登録できない
ANAマイレージモバイルプラスのデメリットその1は、そもそも入会できないキャリアがあることです。具体的にはドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア以外をご利用の方は入会することができません。問題は月会費の支払い方法にあります。
もともと、ANAマイレージモバイルプラスはスマホやガラケーのコンテンツとして提供されています。月会費もコンテンツのそれと同じく、携帯の利用料金と合算して支払われる仕組みです。ドコモなら「SPモード決済」、auなら「auかんたん決済」、ソフトバンクなら「ソフトバンクまとめて支払い」といった具合ですね。
この点、他のキャリアでは支払い方法そのものがありません。月会費を支払うことができない=入会できないのです。
このため、ワイモバイルを含む格安キャリアをご利用の方は入会することができません。これが最大のデメリットでしょう。
月額300円の元を取るには月10,000円の利用が必要
冒頭にも書きましたが、月額300円の元を取るには月10,000円程度のEdy払いが必要です。
これはどうやって計算したかというと、ANAのマイル単価を3円として入会する場合・しない場合を比較したのですね。ざっくり計算して以下のテーブルのようになります。
Edyの利用額 | (a)モバイルプラスに 入会した場合に 貯まるマイル数 | (b)モバイルプラスに 入会しない場合の 貯まるマイル数 | (a)-(b)の差 | マイル価値の差額 (マイル単価3円) |
---|---|---|---|---|
1,000円 | 15マイル | 5マイル | 10マイル | 30円 |
2,000円 | 30マイル | 10マイル | 20マイル | 60円 |
3,000円 | 45マイル | 15マイル | 30マイル | 90円 |
4,000円 | 60マイル | 20マイル | 40マイル | 120円 |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
10,000円 | 150マイル | 50マイル | 100マイル | 300円 |
ご覧の通り、毎月のEdy利用額が10,000円を超えたところから、やっと月額300円の元がとれるようになるのです。意外に高い月額300円の壁。これが第2のデメリットですね。
もちろん、利用方法によってはマイルの単価が上がるのでもっと敷居は下がります。ANAマイルの単価については以下の記事で計算を行いました。興味のある方は、併せてご覧ください。
マイルを貯めるなら楽天EdyのチャージはANAカードで
最後にマイルの2重取りをするためのポイントもご紹介しましょう。
楽天Edyは当然ながらクレジットカードによるチャージができる電子マネーです。ということは、クレジットカードポイントとのポイント2重取りができるという訳ですね。
ただし、ANAのマイルを貯めるのならば楽天カードでチャージしてはいけません。楽天カードのマイル還元率は0.25%です。あまりマイルの2重取りとしては面白くないカードなのです。
では、どんなカードでチャージすればよいか? そう、当然ANAカードですね。
ANAカードであれば、マイルの還元率は0.5%に上がります。ANAマイレージモバイルプラスの還元率と併せれば2.0%のマイル還元率になりますね。
そんな訳で、楽天Edyの支払いでANAのマイルを貯めるのであればANA提携のクレジットカードがおすすめです。お申し込みは以下のリンク先ページからどうぞ。
リンク:ANA提携のクレジットカード詳細はこちらのページからどうぞ。
ANAマイレージモバイルプラスのメリット・デメリットまとめ
以上の通り、今回はANAマイレージモバイルプラスの詳細をご説明差し上げました。楽天Edyを利用する機会がある方は是非とも利用を検討してみてください。もちろん、月会費の支払いというデメリットも考慮してくださいね。
それでは、要点をまとめたいと思います。
- ANAマイレージモバイルプラスは月額300円のサービスです。月会費を支払う代わりに多くのメリットが生まれる仕組みになっています。
- 一番のメリットは楽天Edyの支払いでマイルの貯まり方が3倍になることです。200円につき3マイル(通常は1マイル)が貯まるようになります。
- さらに、特典航空券やいっしょにマイル割の予約開始時期が早まるというメリットもあります。
- ただし、月会費の元を取るには月10,000円程度のEdy利用が必要です。心して掛かりましょう。
- もっとも、ANAカードを併用すればさらにマイルが貯まります。驚きのマイル還元率2.0%を実現可能になります。
そんな訳で、今回は楽天Edyを使ってお得にANAのマイルを貯める方法をご紹介しました。ただ、Edyを利用するばかりがマイルを貯める方法ではありません。ポイントサイトを利用すれば、もっと効率よくANAのマイルを貯めることが可能になります。
そんなマイルの貯め方は以下の記事に記載があります。ポイントサイトのハピタスを利用する方法ですね。興味のある方は、併せてご覧ください。