パッケージツアーでマイル登録を忘れてしまった。そんな方でもANAやJAL、はたまた他の航空会社のマイレージプログラムに積算する方法があります。事後登録です。
JALやANAでは提携関係にある航空会社であれば、事後登録でマイルを積算することができるのです。
以下には具体的な手順を交えて、方法をご紹介していきましょう。ツアーの申し込み時にもらった「Eチケット控え」をお手元にご用意ください。
Contents
まずは航空会社のアライアンスを確認しよう
手順その１は、利用した航空会社のアライアンスを確認することです。
ANAのマイルを貯めるのか、JALのマイルを貯めるのか？利用した航空会社がどのアライアンスに所属するかで貯める先のマイレージプログラムが変わってきます。
ANAのアライアンスはスターアライアンス
ANAの場合はスターアライアンスです。以下の表に利用した航空会社の名前があれば、ANAのマイルに積算することができるかも知れません。まずは表を確認してみましょう。
| スターアライアンスの加盟航空会社 | ||
|---|---|---|
| ユナイテッド航空 | ルフトハンザドイツ航空 | エア・カナダ |
| スカンジナビア航空 | タイ国際航空 | ニュージーランド航空 |
| 全日本空輸（ANA） | シンガポール航空 | オーストリア航空 |
| アシアナ航空 | LOTポーランド航空 | アドリア航空 |
| クロアチア航空 | TAP ポルトガル航空 | 南アフリカ航空 |
| スイス インターナショナル エアラインズ | 中国国際航空 | ターキッシュ エアラインズ |
| エジプト航空 | ブリュッセル航空 | エーゲ航空 |
| エチオピア航空 | アビアンカ航空 | コパ航空 |
| 深圳航空 | エバー航空 | エア・インディア |
尚、積算する先は必ずしもANAでなくとも構いません。普段からマイルを貯めている方なら、ユナイテッド航空やルフトハンザ航空でマイルを貯めることもできるのです。
まあ、日本で航空会社と言えばANAかJALですし、マイルの使い道も豊富です。例外を除いて、基本的にはこの2社にマイルを集約することになるかとは思います。
JALのアライアンスはワンワールド
JALの場合は、利用した航空会社がワンワールドというアライアンスに所属している必要があります。ワンワールドの所属航空会社は以下の通りです。
| ワンワールドの加盟航空会社 | ||
|---|---|---|
| アメリカン航空 | ブリティッシュ・エアウェイズ | キャセイパシフィック航空 |
| カンタス航空 | フィンランド航空 | イベリア航空 |
| LATAM チリ | 日本航空（JAL） | ロイヤル・ヨルダン航空 |
| S7航空 | マレーシア航空 | カタール航空 |
| LATAM ブラジル | スリランカ航空 | |
スカイチームだとJALもANAもダメ
JALもANAも加盟していないアライアンスに「スカイチーム」というものもあります。この場合は、JALもANAもマイルを積算することができません。
| スカイチーム加盟の航空会社 | ||
|---|---|---|
| デルタ航空 | アエロメヒコ航空 | エールフランス |
| 大韓航空 | チェコ航空 | KLMオランダ航空 |
| アエロフロート・ロシア航空 | エア・ヨーロッパ | ケニア航空 |
| アリタリア-イタリア航空 | タロム航空 | ベトナム航空 |
| チャイナエアライン | 中国東方航空 | アルゼンチン航空 |
| サウディア | ミドル・イースト航空 | 厦門航空 |
| ガルーダ・インドネシア航空 | ||
もっとも、ご利用した航空会社がスカイチームであっても、表にある航空会社であればマイレージプログラムにマイルを積算できる可能性があります。まずは各社のHPを確認しましょう。
台湾ツアーでよく使われるチャイナエアラインの場合はこうしたケースがあるようです。正直、マイルは使いづらいのですが、それでも使い道がいくつかあります。以下の記事も併せてご覧ください。
Eチケットで予約クラスを確認しよう
次のステップは「予約クラス」の確認です。
予約クラスというのは「Y」、「Q」、「S」のようなアルファベット1文字で表されるコードで、そのチケットの格付けを示します。別名に「ブッキングクラス」「運賃クラス」「サブクラス」「予約コード」等の呼び名があり、呼び方は航空会社各社で異なります。
予約クラスの情報は、一般にEチケット控えに記載があります。
上記は管理人の手元にあったルフトハンザ航空のEチケット控えです。見ての通り「Q」の文字が記載されていますね。これが予約クラスという訳です。
予約クラスを確認するのは、マイルの積算率に違いが出てくるためです。予約クラスが低い場合、積算率0％という事態もあり得ます。その場合には、残念ながらマイルを積算することはできません。
実際問題として、積算率は次のステップで事後登録の手続きを踏むと判明します。事前に知ることも可能ではあるのですが、ここでの紹介は割愛させて頂きます。
パッケージツアーの積算マイルを事後登録する手順
では、マイルを事後登録する手続きに移りましょう。お手元にEチケットのお客様控えをご用意ください。Eチケット控えに記載されている情報を入力する必要があります。
ここではANAのケースを例に事後登録の手順を解説していきます。実際、管理人が先ほどご紹介したルフトハンザ航空のチケットで手続きを行った方法です。
ANAマイレージプログラムのサイトにログインする
まず、ANAのマイレージプログラムHPに行き、ログインの手続きを済ませます。JALの場合はJALマイレージバンクのHPです。
以下にそれぞれのHPリンクを貼っておきます。
- リンク：ANAマイレージクラブのHP
- リンク：JALマイレージバンクのHP
※ログインIDをお持ちでない方は、新規にIDを発行する必要があります。
ログインIDは、ANAやJALが提携しているクレジットカードを発行することでも手に入れることができますね。クレジットカードを使ったマイルのお得な貯め方を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。思わぬ発見があるかも知れません。
事後登録のページに移動する
ログインできたら、マイル事後登録のページに移動します。
ANAの場合は「ログイン」→「マイメニュー」→「マイレージ事後登録」→「提携航空会社事後登録」と進みます。
マイル事後登録のページに移動したら、後は入力フォームに従って必要情報を入力していくだけです。繰り返しになりますが、必要情報は全てEチケットに書いてあります。
- 搭乗年月日（必須）
- 便名（必須）
- 区間（必須）
- 座席番号（なくてもOK）
- 予約クラス（必須）
- 航空券番号（必須）
尚、空港で発券された航空券には予約クラスの記載がありません。もしEチケットをなくしてしまった場合はツアーを申し込んだ旅行代理店に問い合わせてみましょう。教えてくれるケースがあるようです。
入力が終われば、あとは登録が反映されるのを待つだけです。管理人の場合は翌日に反映されていました。ただ、ANAの場合は積算マイルの数がすぐに表示だけはされる仕様になっていますね。ここで積算率のパーセンテージが判明します。
あいにく積算率が0％の場合はマイルが貯まりません。格安パックのツアーではありがちですね。悪しからずご容赦ください。
パッケージツアーのマイルを事後登録する方法まとめ
以上の通り、今回はパッケージツアーのマイルをANAやJALのプログラムで積算する方法をご紹介しました。格安のパッケージツアーであってもマイルが加算させる可能性があります。あきらめずにトライすると思わぬ発見があるかも知れません。
注意点もあります。それはマイル事後登録の有効期限が概ね6ヶ月以内であることです。また、早すぎても事後登録する手続きに移れません（概ね3日以降空ける必要あり）。注意しましょう。
という訳で、要点をまとめたいと思います。
- パッケージツアーでもマイルは貯まります。マイル事後登録の手続きを活用しましょう。
- 利用した航空会社のアライアンスを確認。スターアライアンスならANA、ワンワールドならJALのマイルに積算できます。
- お手元にはEチケットを用意しましょう。事後登録に必要な情報が全て記載されています。
- あとは事後登録のページで入力するだけです。早ければ翌日以降にマイルが反映されます。
パッケージツアーは送迎があったり、宿の手続きが楽であったりと、色々と面倒ごとがない点が魅力ですね。実はそんなパッケージツアーをクレジットカードで申し込むとさらにマイルが貯まったりします。
詳しい内容は以下の記事に書きました。マイルを効率的に貯める方法に興味のある方は、是非ともチェックしてみてください。
