今回は特典航空券をキャンセルする場合のペナルティについてご紹介しようと思います。
マイルを貯めればゲットできるJALやANAの特典航空券。突然のトラブルで泣く泣くキャンセルしなければならない機会もあるかと思います。その場合には、果たしてマイルは手元に戻ってくるのでしょうか。
基本的には特典航空券のキャンセルには取消手数料を取られるケースが多くあります。ただし、例外もありますし、そもそもキャンセルが利かない場合もあります。
詳しくご紹介していきましょう。
Contents
特典航空券のキャンセルに伴う基本ルール
まずはキャンセルに関する基本ルールをおさらいしましょう。
特典航空券のキャンセルには基本的に取消手数料が伴います。ただ、良い意味での例外もあります。日程変更が可能であったり、キャンセル無料になるケースです。
これを利用すると、そもそもキャンセルをしなくて済むケースが存在します。
発券前ならキャンセル無料
まずは特典航空券のキャンセルが無料になるケースです。
特典航空券のキャンセルに伴うペナルティはあるタイミングから発生します。その期限は特典航空券が発券された時点からです。基本的に発券された時点でキャンセルが利かなくなったり、取消手数料が発生するようになります。
言い換えれば、発券される前であればキャンセルが無料でできるということです。
特典航空券の発券には、通常2~3日間掛かります。その間であれば特典航空券であってもキャンセル料は掛かりません。
国内線なら日程変更が可能なケースも
国際線は不可なのですが、ANAやJALの国内線は日程の変更が可能です。
これを利用するとキャンセル適用ではなく、単なる「変更」の手続きにすることが可能です。要は、とりあえず予定を後ろ倒しにしてキャンセルを回避するという方法ですね。
ただし、特典航空券を変更する場合にも変更可能な期限が存在します。
例えば、予約便の予定を後ろ倒しに変更する場合の期限は、もとから予約している便の出発15分前までが期限です。逆に、予約を前倒しにする場合は、新規予約の前日までが期限です。
ここら辺の事情はJALの公式HPに記載があります。
マイルの有効期限は変わらない
ついでなので、マイルの有効期限についても言及しておきましょう。
特典航空券をキャンセルすると、基本的には取消手数料が徴収されてマイルが手元に戻ります。ですが、この時のマイルに新規の有効期限が設定されることはありません。
つまり、マイルの有効期限はキャンセル前後で変わらないということです。
残念ながら、特典航空券のキャンセルを利用してマイルの有効期限を延長する方法はありません。
特典航空券のキャンセルに伴うペナルティ
さて、キャンセルに伴うペナルティについて言及しましょう。
3つのパターンに分かれます。
- 取消手数料を現金で支払うケース
- 取消手数料をマイルで払うケース
- そもそもキャンセルできないケース
以下に具体的なパターンを見ていきましょう。
JALは取消手数料を払えばマイルが全額戻ってくる
まずはJALのケースです。
JALは取消手数料を現金で支払えばマイルが全額戻ってきます。取消手数料は3,100円です。
ただし、フライトが飛んだ後の事後手続きはできません。その場合はマイルが無効となってしまいますので注意しましょう。
ちなみにこのタイプの現金支払いの航空会社には、ユナイテッド航空やブリティッシュエアウェイズがあります。これらの航空会社もお値段お高めではありますが、取消手数料を現金で支払うことでマイルが全額戻ってきます。
ANAは3,000マイルの取消手数料
ANAのケースも見てみましょう。
ANAの場合は、取消手数料をマイルで支払う必要があります。3,000マイルです。
3,000マイル程度であれば、まあ良心的なペナルティではあると思います。ただ、この制度の嫌な所は、マイル保有数がギリギリである場合に次の予約がすぐにできないという点です。
やはり特典航空券の予約はしっかりした計画の元に行いたいですね。そして、できれば余裕をもってマイルを貯めておきたいものです。
そんな訳で、ANAのマイルを効率的に貯める方法を以下の記事に書きました。併せてご覧ください。
キャンセルでマイルが戻らないケース
そして残念ながら、マイルが戻ってっこないケースもあります。
ひとつはキャンセル期限を過ぎてしまった場合です。ANAの場合はフライトが飛んでしまうまでが期限です。JALの場合はフライト前日の23:59です。注意しましょう。
また、そもそもキャンセルができない航空会社もあります。デルタ航空がその例で、特典航空券のキャンセルができません。
これらのケースでは、特典航空券のキャンセルでマイルが戻ってきません。キャンセルの際にはよくよく注意しましょう。
交渉の余地があるキャンセル理由
上記の通り、キャンセルにはペナルティが付きものな訳ですが、その例外もあります。相応の理由があれば、キャンセルを正当化することができるケースがあるのです。
その一つが病気です。急病で飛行機をキャンセルする場合、医者の診断書があればキャンセル手数料が無料になるケースがあります。医者の診断書からしてお金が掛かるのですが、どうしてもキャンセルを正当化したい場合は交渉してみましょう。
そして、もう一つが航空会社の都合でキャンセルせざるを得ない場合です。例えば、フライトの遅れで旅行計画のズレが生じた場合、特典航空券をキャンセルせざるを得ないケースが出てきます。やはり、キャンセル手数料を払いたくない場合は交渉の余地があります。
特典航空券のキャンセルまとめ
以上の通り、今回は特典航空券のキャンセルとそれに伴う取消手数料についてご紹介しました。できればキャンセルの手続きは取りたくないものですが、仕方のないケースもあることでしょう。この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
要点をまとめたいと思います。
- JALの場合は3,100円を支払えば特典航空券のキャンセルでマイルが全額戻ってきます。
- ANAの場合はキャンセルに伴い3,000マイルが差し引かれます。
- 各社とも国内線であれば日程変更が可能です。旅行計画を後ろ倒しにする方法も検討してみましょう。
- デルタ航空はそもそも特典航空券のキャンセルができません。予約をするときはよく計画を練って申し込みましょう。
そんな訳で、今回は特典航空券のキャンセル手数料についてご紹介してみました。マイルが戻ってくるとは言え、やはり旅行計画の変更は嫌なものですね。
もし、普段のフライト予約でマイルを貯めたいのであれば、以下の記事も参考になります。フライト料金の支払いでマイルが貯まりやすいクレジットカードです。是非とも併せてご覧ください。