ドイツ旅行に行ってきました。遊びではなく仕事での海外出張です。そんな中、帰宅して、いざ荷物の整理をしようとすると一枚の紙が・・・。
どうにもキャリーバッグを開けて中の荷物を検査した様子。幸いにも荷物は没収されませんでしたが、ちょっと不思議な事件でした。従来から、アメリカへの渡航では荷物検査があることを知っていました。そのためのTSAロックです。しかし、それがまさかのヨーロッパ旅行で起きることになろうとは・・・。
まあ、ブロガーにとって事件はチャンスです。良いネタになると思いました。今回はそんな経緯を語っていこうと思います。
TSAロックとは
最初にTSAロックについて解説していきましょう。TSAロックとは、空港職員が旅行カバンを開けるために特別なキーが用意されているカギ(ロック)のことです。
なぜ、そんなものが必要かというと、アメリカでは普通に預入荷物の検査があるからですね。NYのテロ以降、アメリカではセキュリティが厳重になり、入出国の際に預入荷物の検査が行われるようになりました。
ただ、荷物を検査するにはカギを開けなければなりません。しかしながら、旅行者サイドとしては荷物にカギは掛けたい心理が働きます。そこで制定されたのがTSAという規格です。
TSAロックとは空港職員のみが開けることのできるカギのことです。アメリカへの渡航時には預入荷物の開封検査を受ける必要があります。
預入荷物の開封検査の際でも、TSA準拠の旅行カバンであればカギを壊さずにカバンを開けることができます。
預入荷物でもカバンにカギは掛けておきたい。そんなニーズに応える旅行カバンがTSAロック付きの旅行カバンです。
TSAの規格に準じたカギ、すなわちTSAロックは空港職員だけが持つキーで開けることができます。つまり、一般の人はカギの持ち主以外に開けることができず、荷物検査の時に限って職員が開けることができるという寸法です。
最近の旅行カバンには標準搭載されていて、ほぼほぼ標準的な規格となりつつあります。ただ、荷物検査があるのは米国への渡航時だけという認識でした。
ヨーロッパ旅行でも預入荷物の検査があった
そんなTSAロック搭載の旅行カバンを管理人も持っています。しかし、まさかドイツ旅行で開けられることになるとは思いませんでした。
なぜ、カバンを開けられたことが分かったのか?
それはご丁寧にも開けたことを通達する紙が中に入っていたからです。
帰国後にカバンを開けると、上のような紙がカバンの中に入っていました。
“Baggage inspection report”という紙の意味
簡単に言うと「カバン捜査レポート」と訳すことができます。あなたのカバンを調査したよ、という意味ですね。冒頭には以下の文面も書いてありました。以下、英文の意訳です。
お乗りのお客様へ
バッグのスクリーニングをしたのですが、あなたのバッグから武器、爆発物、危険物、もしくはその他の禁止アイテムがある疑いが持たれました。そのため、保安上の理由によりあなたの荷物を開けました(詳細は以下へ)。
さらにレポートの内容は以下4つの項目から成っています。
- ドイツの法律に基づきカバンを調査したという趣旨
- 中身の一部を没収したか否か
- 捨てたor預かっている中身の内容
- カバンを開ける際に破損したか否かの有無
恐ろしいことに、可能性としてカバンをこじ開けるケースもあるということですね。ああ、TSAロックのカバンで良かったなと思う瞬間です。
場合によっては、中身の没収もあり得るようですね。幸いにも今回の検査で中身が没収されることはありませんでしたが。
荷物検査はPC2台持ちが原因か
では、なぜ検査の対象になったのかという視点を考えてみましょう。考えられる可能性はPCの2台持ちです。普段の海外出張では仕事用のPCを手荷物に入れるのですが、今回は初めて預入荷物に2台放り込んでしまいました。おそらくこれが原因じゃなかろうかと思います。
というのも、パソコンと言えばリチウムイオン電池が入っているからです。預入荷物と言えども発火性のあるリチウムイオン電池は厳禁です。このため、スマホの予備バッテリーなんかも入れることができませんね。最近では空港でもうるさいらしく、荷物の預け入れをする際にも聞かれました。ええ、ええ。確かに予備のバッテリーは入れてはいませんでしたけどね。
さらに悪いことに、ノートパソコン2台は折り重なるようにカバンの中に入っていました。このため、X線検査でX線が透過しなかったのでしょうね。もしくは、危険物が多すぎると判断されたのでしょう。兎にも角にも開けてみよう、という状況になったのだと思います。
これから海外旅行に行かれる方は、今回のケースを参考にして頂ければと思います。という訳で、本ブログの初投稿を終えたいと思います。これから記事を増やしていきますので、お急ぎでない方は関連記事も読んでみてくださいね。