今回はマイルを貯めるに当たり、果たしてどれくらい貯めればよいのかという目安を示したいと思います。
国内や海外の旅行に行くと貯まる航空各社のフライトマイル。これを貯めれば特典航空券(=無料チケット)に交換することができます。ただ、その程度はなかなか分かりづらいものがあります。
基本的に必要マイル数はフライトの距離に比例します。そこで今回は各地域への無料フライトに必要なANAとJALのマイル数を示してみようかと思います。
Contents
特典航空券とフライトマイルについて
最初に特典航空券について解説していきましょう。
特典航空券とは、航空各社のマイルと交換できる無料チケットのことを指します。航空各社はそれぞれ独自のマイレージプログラムを持っていて、そこで貯まるポイントのことを一般に「マイル」と呼んでいます。
マイルにも2種類のものがあります。ひとつは飛行機に乗って貯まるマイルのことで、特に言い方を区切って「フライトマイル」と呼ばれています。他にマイルを貯める方法としては、クレジットカードやポイントサイトを利用してポイントをマイルに交換をするケースもあります。その場合は単に「マイル」と呼ぶ習慣があります。
特典航空券の交換には特にフライトマイルと通常マイルの区別はありません。純粋に一定以上のマイルを貯めれば、無料チケットに交換が可能です。
このため、飛行機に乗らずにマイルを貯める人々もいます。俗に言う「陸マイラー」です。「陸(おか)マイラー」とか「陸(りく)マイラー」とか呼ばれます。
【地域別】飛行機に乗って貯まるマイルはどのくらいか?
飛行機に乗ればマイルが貯まる訳ですが、その量はどのくらいなのでしょうか。
基本的には貯まるマイルの量は飛行距離に比例します。ただし、国内線の場合は国際線に比べて距離によって貯まるマイルの量が優遇されています。
ざっと言って、国内路線で貯まるマイルの量は300~2,000マイル程度です。
具体的な数値について興味のある方は、各社のHPを覗いてみてください。
国際線で貯まるマイルの量
マイルを貯めると言えば、どちらかというと国際線が花形です。何しろ、一度にマイルが貯まります。
貯まるマイルもやはり飛行距離に比例します。近場の上海辺りなら2,000マイルくらいでしょうが、ヨーロッパやアメリカ往復ですと6,000マイル以上貯まります。
具体的な地域と貯まるマイルの量は以下のようになります。これで大体の目安を掴んでください。
日本発のフライトマイル一覧 (片道・積算率100%) | |||
---|---|---|---|
ソウル | 758 | 上海 | 1,111 |
台北 | 1,330 | バンコク | 2,869 |
シンガポール | 3,312 | シドニー | 4,863 |
モスクワ | 4,664 | フランクフルト | 5,928 |
パリ | 6,194 | ロンドン | 6,214 |
ロサンゼルス | 5,458 | ニューヨーク | 6,723 |
【地域別】特典航空券の交換に必要なマイル数はどのくらいか?
では、貯めたマイルはどのくらいあれば特典航空券に引き換えることができるのでしょうか。
いくつか例を見てみましょう。
国内線の特典航空券に必要なマイル数
まず、国内線のケースから見てみましょう。JALとANAの両方のケースを示します。
JALの場合
JALの場合は片道から特典航空券の引き換えが可能で、最低ラインが5,000マイルとなっています。
以下に例を示してみましょう。
就航路線(例) | 必要マイル数 | ||
通常マイル | ディスカウントマイル | JALカード割引 (往復) | |
(A区間)東京~大阪 | 6,000 | 5,000 | 9,500 |
(B区間)東京~札幌 | 7,500 | 6,000 | 11,500 |
おおよその目安として、往復ならば10,000マイル前後が必要です。
なお、ディスカウントマイルというのは、要は閑散期の申し込みに割り引きが利くという仕組みです。ちなみにJALカードを持っている場合も割引が利きます。
ANAの場合
ANAの場合も同程度のマイル数が必要です。ただし、シーズンによる区分けがJALと異なります。
就航路線(例) | 必要なマイル数 |
東京~大阪 | L:5,000 R:6,000 H:7,500 |
東京~札幌 | L:6,000 R:7,500 H:9,000 |
東京~沖縄 | L:7,000 R:9,000 H:10,500 |
L:ローシーズン R:レギュラーシーズン H:ハイシーズン |
ANAについても、以下に必要マイルが記載されているページのリンクを貼っておきます。
アジア近郊の特典航空券の引き換えに必要なマイル
次に比較的近場のアジア近郊についても見てみましょう。
JALのケース
まず、JALですが国際線も片道から特典航空券に引き換えが可能です。ざっと例を示すと以下のようになります。往復であれば、おおよそ15,000マイル以上は必要な計算です。
就航路線(例) | 必要なマイル数 (片道) | 必要なマイル数 (往復) |
東京~韓国 | 7,500 | 15,000 |
東京~上海 | 10,000 | 20,000 |
東京~シンガポール | 12,000 | 24,000 |
ANAのケース
同じくANAですが、こちらは往復でしか特典航空券に引き換えできません。そしてJALとは異なり、シーズン毎の区分けがされています。
就航路線(例) | 必要なマイル数 |
東京~韓国 | L:12,000 R:15,000 H:18,000 |
東京~上海 | L:17,000 R:20,000 H:23,000 |
東京~シンガポール | L:30,000 R:35,000 H:38,500 |
L:ローシーズン R:レギュラーシーズン H:ハイシーズン |
もっとも、必要なマイル数はJALとあまり変わりません。ローシーズンであればJALより若干安くなりますが、ハイシーズンはその逆です。
その他地域への無料フライトに必要なマイル数
このページでは割愛しますが、本サイトではハワイやグアムについても必要マイル数を掲載しています。
興味のある方は、以下の記事も併せてご覧ください。
どれくらい頑張れば必要マイルが貯まるのか?
最後にマイルを貯めるための努力についてご紹介しておきましょう。
基本的に旅行をすればマイルは貯まります。ヨーロッパ旅行に2回も行けば、韓国旅行が1回付いてくるくらいの認識で良いと思います。
ただし、そういった方はあまり多くありません。そこで出てくる選択肢が冒頭に書いた「陸マイラー」であるというお話です。
陸マイラーはクレジットカードやポイントサイトを利用することでマイルを貯めます。以下には、この辺のマイル貯金に必要な努力について触れてみましょう。
クレジットカードでマイルを貯める場合
クレジットカードでマイルを貯める場合、基本的にはマイル還元率の高いカードを利用したいものです。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードはそんなマイル還元率の高いクレジットカードです。これを使って計算してみましょう。
AMEXスカイトラベラーカードでは、カード利用額100円に付き航空会社のマイルを1マイル貯めることができます。この数字を使えば、年間の利用額毎に貯まるマイルの量が割り出せるという訳ですね。
ざっくり計算して、以下の通りになります。
カード利用額 | 貯まるマイル数 |
---|---|
100万円 | 10,000マイル |
200万円 | 20,000マイル |
300万円 | 30,000マイル |
独身の方であっても、年間の出費はおよそ200万円以上になることでしょう。つまり、クレジットカードで出費をまかなえば、年間で20,000マイルは貯まる計算です。
20,000マイルもあれば、アジア近辺の旅行くらいは特典航空券で行ける計算ですね。さすが「陸マイラーは伊達じゃない」という結果になりました。クレジットカードの詳細を知りたい方は、公式HPも併せてご覧ください。
リンク:アメリカンエキスプレスカードの公式HPはこちら
ポイントサイト利用で貯める場合
クレジットカードの利用でもマイルは貯まりますが、ポイントサイトで広告案件を消化することでもマイルを貯めることが可能です。
おおよその目安はJALなら初年度10万マイル、ANAなら20万マイルが目標となります。
紙面の都合で詳細は省きますが、ハピタスを利用するとあっという間にマイルが貯まりますね。色々と準備が必要なので、詳しい内容に興味のある方は以下の記事を併せてご覧ください。
マイルの貯まる量・必要な量のまとめ
以上の通り、無料フライトにはどのくらいの目安でマイルが必要になるのかという話をしました。折角貯まったマイルですもの。有効に使いたいものですね。
以下に要点をまとめたいと思います。
- 国内旅行の飛行機利用で貯まるマイルは300~2,000マイルくらいです。
- 海外旅行の飛行機利用で貯まるマイルはざっと2,000~8,000マイルくらいです。
- 国内路線の往復無料チケットの交換に必要なマイル数はざっと10,000マイル以上です。
- 海外路線の往復無料チケットの交換に必要なマイルはアジア圏でざっと20,000マイルくらいです。
- クレジットカードやハピタスを利用すると効率よくマイルを貯めることができます。
やはり飯と旅行はタダに限りますね。お手元に貯まったフライトマイルのある方は、増やすなり使うなりして、是非とも有効活用して頂きたいものです。
もちろん、旅のお供にクレジットカードをお忘れなく。以下の記事では陸マイラーにとっておすすめのクレジットカードをご紹介しております。興味のある方は、併せてご覧ください。